第2回病害虫観察 赤星病

庭木の病害虫観察の2回目は赤星病です。

この赤星病はナシやリンゴの病気として有名ですが
庭木ではボケやカイドウで多く見られます。
症状は4月~5月頃に葉の表面にオレンジ色の斑点を生じ、
葉の裏には特徴的な突起が多数つくられます。
感染した葉が多くなると早期落葉してしまいます。

この病原菌はGymnosporangium asiaticumという
担子菌類で、ビャクシン類との間を行ったり来たりする
異種寄生種のさび病菌です。
斑点の裏には銹子毛(しゅうしもう)と呼ばれる筒状の
突起が多数発生し、この中にさび胞子が詰まっています。
この胞子が風などで飛散して感染が広がるのですが、
この病気は発病した木の中で広がることはありません。
晩春~初夏にかけてボケやカイドウなどで作られた
さび胞子は、ビャクシン類(カイズカイブキなど)に
いったん感染し冬を過ごします。ビャクシン類に
発病している時は「ビャクシン類さび病」と呼ばれます
が同じ菌が原因です。そして翌春にビャクシン類で成熟
した胞子は降雨によって再びボケやカイドウに感染します。

治療としては、このサイクルを断ち切る必要がありますが、
ボケやカイドウ、カイズカイブキなどは庭木として多く
見かける樹木でなくす事は困難です。
(ナシやリンゴの生産地域によっては周囲1㎞程度に
ビャクシン類を植えないという条例もあるそうです。)

症状があらわれたら赤星病の指定がある薬剤を散布して
症状を抑えていきます。
病徴(葉表)

病徴(葉表)

病徴(葉裏)

病徴(葉裏)

しゅうしもう

しゅうし毛

護膜細胞

護膜細胞

さび胞子

さび胞子