UEKIYAのブログです。樹木の病害虫や植物に関する事などを紹介しています。
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お知らせ
日頃より格別のお引立てを賜り厚く御礼申し上げます
さて 平成26年に個人事業所「UEKIYA」を開業し皆様にご愛顧いただいておりましたが このたび令和2年10月2日をもって「UEKIYA合同会社」を設立する運びとなりました
これもひとえに皆様方のひとかたならぬご懇情の賜物と感謝いたしております
今後とも何卒倍旧のご支援お引立てを賜りますようお願い申し上げます
代表 若井利允
マキの剪定
スダジイの剪定
海老名市のY様より、スダジイの剪定をご依頼頂きました。
スダジイは暖地性の樹木ですので、樹木へのストレスをできるだけ軽くするため、作業は春先を選んで行っています。毎年剪定している樹木ではないため、枝先の葉が樹冠を覆い中枝がほとんどありません。今回は樹木の中まで日があたる様にするため主に枝抜き剪定をしています。樹木の中まで日があたる事で中枝の成長が良くなりますので、今後は中枝の成長状態を見ながら更に樹冠を縮小していく予定です。
このように数年かけて作業を計画すると、美観を大きく損なう事無く、大きな樹木を小さく作り直していく事ができます。


シラカシ大枝折損部の処置
先日、伊勢原市在住の方よりシラカシの大枝が落枝したため診てほしいとのご連絡を頂きました。
樹木は樹齢130年程度、幹周3.0mもある立派なシラカシです。所有者様のお話では、特に風が強い日ではなかったそうですが、昼間に突然大枝が落下したとの事でした。幸いにも下に人がいなかったので大事故にはなりませんでしたが、落下した枝はとても大きく、落ちた場所が悪ければ被害が大きくなっていたと思います。
この落下した大枝ですが、観察してみると付根付近が入皮状で片側が大きく腐朽しています。腐朽は過去に太枝を切除した切口から幹にかけて大きい事から、腐朽菌の侵入はこの切口からだったのではないかと推測できます。

幹に残った折損部は複雑な形状で広い範囲で腐朽が見られました。将来この折損部から更に腐朽が進行する事が考えられたため、腐朽した材を必要最低限除去し、整形して薬剤塗布を行いました。




第8回病害虫観察 テッポウムシ
ご無沙汰となっておりました。 なんと前回のブログは1月。。。 さぼってしまいました。 こまめに更新できるよう頑張ります。 今回はドウダンツツジの被害についてです。 「ドウダンツツジの枝が大きく枯れてしまった。」 こんな時は根元やちょっと太い枝を調べてみてください。 こんな感じで木くずが出ていませんか?
原因は幹や枝に潜り込んだカミキリムシの幼虫です。 テッポウムシと呼ばれています。 中身をかじって空洞にしてしまいます。
これでは枝や幹が枯れてしまうのも当然です。 まるでちくわの様です こうなる前に木くずを見つけたら薬剤で対処します。 例えばこんなの。
左はスプレータイプで、先端に細いノズルが付いていますので これを穴に刺してシュッ~と薬を注入します。 右は落葉期に噴霧するタイプ。 噴霧器が必要だったり、薬を希釈したりと ちょっと手間がかかります。 テッポウムシによる被害は穴が小さくて気が付きづらいですが 木くずを見つけたら疑ってみて下さい。 被害が大きくなると木全体を枯らしてしまほどやっかいです。 見つけたら早めに対処することをおすすめします。